●STORY 十文字葵がレッカー移動で世話になり、知り合った車大吉とデートの約束をして待ち合わせた湘南のホットドック屋。突然、大吉を襲ったふたつの影……大吉は崖から突き落とされた。 が、気を失っていた葵が目を覚ますと、救急隊員は車大吉が最初から存在していなかったかのようなことをいう。しかも、実際にレッカー屋に問い合わせると、大吉は会社に戻っているという。訪ねてみると大吉は失踪していた。 それから、一週間後、大吉からの手紙が届いた。葵は大吉を訪ねて九州の片田舎へと向かう。現地で待っていたのは、新たなる人の消失事件だった。 学友の冷泉恭介が、講師の湯川幸四郎が九州の管野村へと向かうが…。現実と非現実の狭間をつく本格推理傑作! |
|
●CHARACTER 十文字葵 茗渓大学の学生。感受性が高い。両親に棄てられたという意識がトラウマとなっている。湯川幸四郎に淡い感情を抱いている。 冷泉恭介 葵の同級生。名門の出身で、どこかしら冷たいところがある。人に同情することも同情されることも嫌う。 湯川幸四郎 茗渓大学非常勤講師。著名な物理学者を祖父に持つが、それがコンプレックスとなっており、その才能を活かせずにいる。葵と恭介からの信頼は厚い。 車大吉 西湘レッカーの社員で、故障した葵の車を自宅まで送り届けたことから、彼女と親しくなる。 松吉 葵が九州で知り合った少年。生まれつき眼が見えないが、明るい性格。 |
|
Back |