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今年の3冊 |
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1
複雑な世界、単純な法則
マーク・ブキャナン著 阪本芳久訳
(草思社・2200円)
2
E=mc2世界一有名な方程式の「伝記」
デイヴィッド・ボダニス著 伊藤文英・高橋知子・吉田三知世訳
(早川書房・1900円)
3
「脳」整理法
茂木健一郎著
(ちくま新書・700円)
1は「世界の誰とも6人の友人を介してつながる」という「小さな世界」のネットワークを解説。現代科学のあらゆる分野の動向を理解するのに欠かせない知識だ。
2は並みいるアインシュタイン本の中でも頭一つ抜きん出ている。この本を読めば誰でもE=mc2という公式の真の意味が理解できるはず。読み物としても最高に面白い。
3は脳科学者による生き方指南の書。情報過多時代に悲鳴をあげている脳をどう整理すればいい? その答えは「偶有性」にあると著者は指摘する。理系と文系の垣根を超えた、深い思想性が滲み出ていて、共感できる。
(日本経済新聞 2005年12月25日掲載)
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